清掃の時間が終わり、児童がそれぞれの教室で授業に参加している頃、多目的ホールや給食コンテナ室の床を黙々と磨く姿があります。これは、6年生が、6年間お世話になった校舎への感謝の気持ちと、下級生がこれからも気持ちよく学校生活を送ってほしいという願いを込めて作業をしている姿です。

多目的ホールを通るとき、給食を片付けるとき、子どもたちには、そこに6年生の姿はなくとも、きれいに磨かれた床と、整備された環境の心地よさから、6年生の思いを感じてほしいなあと思います。

一方、同じ時刻、1年生がプランターのお世話をしていました。見ると、一輪一輪の花に、卒業生一人一人に寄せた手書きのメッセージカードが添えられています。1年生は、そのカードの宛て先となる6年生一人一人への感謝と、お祝いの気持ちを感じながら、卒業式を彩る花を育てているのでした。

卒業式に向けて、校内には、それぞれの『思い』が、いろいろな形で伝え合われています。